「静」

静の花+

ある支援者の方のご自宅に飾られていた、素敵な生け花。

15日は、宮中歌会始めの日です。今年の題は、「静」。
その方が属されている門では、「静」をイメージしたお花を生けるとともに、その一文字にこめられた考えを共有するのだそうです。お聞きしたら、その話がお花とともに素敵だったので、ここでも記しておきたいと思います。

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「静」の字のヘンは青。古来、青色の顔料は器を聖化するのに用いられました。ツクリの争は農具の鋤を手でもつ形。耕作にあたって農具を清めることによって、つつがなく作業がすすみ実り安らかなることを祈願したのです。

太古、人の営みは自然とともにあり、その自然は、人知によって制御できないものでした。逆巻く波に対しても、吹き荒れる風に対しても、人は「静まれ」と命ずることはできません。そこには畏れと祈りの作法があるばかりです。

そして、四海の波が静かに治まり、日々に平安が訪れたときには、人知を超越したものへの深い感謝の念がわきおこるのでしょう。

静かさとは、私たちの心が自然の運行に逆らうことなく調和した状態といえるのではないでしょうか。

   四海浪
   静かにて 国も治まる 時つ風 枝を鳴らさぬ 御代なれや 
                                能「高砂」
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