マンデラ氏追悼と和解

Unknown(南アフリカ大使館HPより)

南アフリカ時間5日、ネルソン・マンデラ氏がご逝去されました。95歳。アパルトヘイトと闘い、27年間の投獄の後、南アフリカ初の大統領に。

私は、これまで80カ国近く訪れたなかでも、南アフリカを忘れることができません。初めて訪問したのは、マンデラ政権になって2年後くらいだったかと思います。「虹の国」を掲げて多様性を認め合う新たな国づくりの試みや、黒人と白人の深い溝を埋めるため「真実と和解委員会」の辛く重い告白と人々の底知れぬ涙は、私にとって、たいへんな衝撃でした。

「赦し」という言葉が、マンデラ氏の国づくりの象徴として報道のなかに出てきていますが、とてもそんな易しい話ではない。憎しみを克服するということの、すさまじいまでの人々の嘆きと忍耐と努力。それが可能だったのは、その深い悲しみと怒りと恐怖に寄り添い、希望と平和を語り続けるリーダーがいたからだったと思います。ツツ大司教の太陽が射すような演説も忘れられません。

日本とアジア諸国においても歴史を克服するためにこのようなことができないか。当時、研究者やNGOレベルで真剣に話したことを思い出します。すでに60年近く経っていたことが、大きな違いでした。でも、まだ和解の道はあるはずです。

現地の若者がインタビューでこう答えていました。「彼の闘いがあったから『自由』がある。彼が残したものを守っていかなければならない」。

日本も同様。歴史に学び、自由と人間の尊厳を守っていかなければなりません。

心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

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