本当の戦争の話をしよう

まもなく、今年も8月15日がめぐってきます。68年目の終戦記念日。 先週は、映画「風立ちぬ」と「終戦のエンペラー」を立てつづけに観た帰り、都内のあるオシャレな本屋にこうした歴史や戦争本のコーナーが設けられていました。いいね!と思いつつ、変わろう(変えよう)とする政治の空気に抗うかのようなリアルさが私には伝わってきました。 「原点に返る」。この言葉がこんなにも重い8月は過去になかったように思います。先日9日、長崎市長は平和宣言のなかで「被爆国としての原点に返ること」を政府に求めました。この4月ジュネーブで、日本が核兵器の非人道性を訴える共同署名にサインしなかったことは、人類の尊い生命よりも国際政治の利害を優先させたと受け取られても仕方ありません。 憲法前文にある「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにする」としている国民主権の一文を、私はあらためて胸に刻みたいと思います。政府の行為によって戦争になれば犠牲者は国民であること。それを防ぐのも、国民自身であるということ。 誰が憲法96条の2/3ルールを1/2に変えたいのか。誰が集団的自衛権を行使したいのか。誰が憲法21条の表現の自由を制限したいのか。 平和を維持しようと思うなら、国のリーダーに任せるのでなく、社会を構成する一人ひとりが平和を創りつづけなければならない。そのことを戦争体験、被爆体験は伝えているのだと思います。 61年前の4月28日サンフランシスコ講和条約が発効され、日本は戦後に主権を回復して国際社会に復帰しました。沖縄が返還されるまでにはさらに20年。 「原点」は何だったか。 日本が現行憲法の下で民主主義国家になったからでした。 昨日安倍総理は、「改憲は私の歴史的使命だ」と語ったそうですが、戦後日本の原点に照らしたときに国際社会のなかで日本は信頼と尊厳を得られる国となるでしょうか。統治機構改革など必要な憲法改正もありますが焦点はそこではない。 戦後68年目の8月15日は、多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけ、数々のむごい光景をもたらしたかつての戦争を振り返るとともに、リアルに、これからの未来を考える日になりそうです。 外交とは国益を追求することであり、国益とは平和であること。 私はそう確信しています。
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